1986年『女が家を買うとき』(文藝春秋)での作家デビューで、世間に鮮烈な印象を残した
松原惇子さん。77歳に至る現在まで、一貫して「ひとりの生き方」を書き続けてきました。
そんな松原さんの最新刊が『70歳からの手ぶら暮らし』(SBクリエイティブ)です。
松原惇子
まつばらじゅんこ 1947年 埼玉県生まれ 現在77歳
ノンフィクション作家
昭和女子大学卒業後、ニューヨーク市立クイーンズカレッジにてカウンセリングで修士課程修了。
3作目の『クロワッサン症候群』(文藝春秋)はベストセラーに。
1998年には、おひとりさまの終活を応援する団体、NPO法人SSS(スリーエス)ネットワークを立ち上げる。
【70歳からの手ぶら暮らし】
松原惇子さんの最新刊。
77歳になった今でも、変わりなくおひとり様の人生を謳歌中。
そのヒントがこちらの作品にもあふれている。
毎日を楽しく暮らしているという著者の元気の源はいったい何であろうか。
私は近頃、数年前よりも一層年齢を気にするようになってきた。
それは見た目や体力といったことが、顕著に年齢を意識させている。
髪に以前よりも白髪が増えた
髪が増えるより減るペースが速くなった
顔のしわが増えた
顔がつかれている
身体が疲れやすくなった
これらのことで、自分は「老い」と「孤独」を少しずつ意識せざるを得ない状況に
勝手な不安を抱き始めていた。
きっとそういう私みたいな人が今から読むべき本なのかもしれません。
見つからない自分探しがようやく導かれていくように。
とてつもなくチャンスが舞い込んできたような気がした。
後押ししてくれる言葉
自分を楽しませるのは自分
ほかの誰でもない、たった一人の自分です!
幸せなひとり暮らしの基本は、孤独力ではないだろうか。
孤独は、ロンリー(=ひとりが寂しい)と、ソリチュード(=ひとりを好み、愛する)で表現されるように二面性を持ち合わせている。
強い孤独力を持っていることだ。彼らは、むやみに寂しがらない。それどころか、心の中は知らないが、いつ会ってもにこにこしている
ちょっとした心の持ちようを変えることで、長生きや老後にこんなにも明るい光がさすのかと驚いた
わかっていたようで、そのまま流していた気がするけれど、遠回しにしていたやりたかったことを本格的に始めてみようと意気込んでいる
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